ジャガールクルト グランドレベルソ・ウルトラスリム Q2782520 搭載ムーブメントは比較的新しいながらもクラシカルな設計
さて、今回の「時紡ぎ」は前回に引き続き、ジャガールクルト グランドレベルソ・ウルトラスリムです!!
![IMGP6048 (1)](http://create-styles.com/wp-content/uploads/2016/08/IMGP6048-1-1024x703.jpg)
レベルソのオリジナルが発表されたのは1931年、今から80年以上前になりますから定番ウォッチとしては十分なキャリアを誇ります。
そのアールデコ調のクラシカルな外観、そして手巻きムーブメントとしては定評があるcal.822を搭載、防水性も30m防水と水にジャブジャブとつけなければ特に問題のない値です。
![DSC00378](http://create-styles.com/wp-content/uploads/2016/08/DSC00378-1024x685.jpg)
ただ、説明書にびっくりしたのが、「短時間の水泳、プールの縁からの飛び込みにはご使用できますが・・・」という記述・・・。
いやいや、レベルソを水泳には使わんだろ・・・と思ってしまうのですが、日常生活レベルの30m防水とはいえ、まあまあ念入りに防水対策はなされていると思えます。
![Jaeger-LeCoultre-Calibre-822-original_size](http://create-styles.com/wp-content/uploads/2016/08/Jaeger-LeCoultre-Calibre-822-original_size.jpg)
(ネット上より画像を拝借しています)
搭載されているムーブメントは名機と呼ばれるcal.822。 1992年に設計された比較的歴史が浅いながらも、クラシカルな外観の機械です。
上から複雑機構を追加することが前提で作られた機械なので、厚さはわずか2.3mm! 手巻きであることを考えてもかなり薄いムーブメントです。
![Jaeger-LeCoultre-calibre-822](http://create-styles.com/wp-content/uploads/2016/08/Jaeger-LeCoultre-calibre-822.jpg)
(ネット上より画像を拝借しています)
デビューしてからおよそ15年・・・それほど古いムーブメントとは言えないながらも心臓部のテンプの輪っか「テンワ」にはビスのようなものが取り付けられています。
精度調整のためのチラネジですね。
デビュー当時の1992年ではとうの昔にもっと近代的な方式に移行していたはずなのですが、設計段階ですでに将来的に改造されランゲ&ゾーネに使われることが視野に入っていたと言われており、ムーブメントの美観的な配慮としてチラネジを採用したのでは・・・と言われているようです。
![DSC00791 (1)](http://create-styles.com/wp-content/uploads/2016/08/DSC00791-1-1024x654.jpg)
リューズはねじ込み式ではないので、そのままリューズを回してゼンマイを巻き上げていきます。
ふわっとした感触の中にかなり明確に「カチカチカチカチ・・・」と刻んでいく心地よい手応え。 昔の高級古典ムーブメントに通ずる回すだけで嬉しくなる感触です。
リューズを一段引き出し、それから回すと長針が動き始めます。 動かした感触は割と「すっ、すっ」と動きながらも時折わずかに「ググッ、ググッ」という無骨さも感じます。
リューズを引き出しても中で「カチカチカチカチ・・・」と時を刻む音は響いています。 ハック機能がないんですね。
![DSC00784](http://create-styles.com/wp-content/uploads/2016/08/DSC00784-1024x674.jpg)
まあ、秒針がありませんから、ハック機能があってもあんまり意味はない・・・というのが正直なところでしょうか・・・。